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熊猫列伝~娅娅と子供たち~(2012.05.01他) [番外編]

※(8月10日追記)今回の記事には関係ないので、こっそりと
 ”良浜おめでとう!!” 詳しくはサイドバーを参照下さい。

 今年のGWに成都基地を訪れたときに見たこの光景。
既に1歳半となった仔パンダを7頭も引き連れて、
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時にはどこにいるかもわからないほど、仔パンダたちにもみくちゃにされながらも、002.jpg
立派に保母さん役をこなしているこのパンダ、もうご存じの方も多いと思いますが、パンダフルライフ等を通じて日本でも有名になった"娅娅"です。今回はこのスーパーマザー娅娅の子供たちについて紹介していきます。ご存じの方は、子供たちの近況も含めて振り返り、改めて楽しんで頂ければ幸いです。
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まずは簡単に娅娅自身のプロフィールを振り返ります。娅娅は1990年8月24日生まれの今年22歳。母は慶慶(Qing Qing)、父は川川(Chuan Chuan)です。父の川川は野生出身ですが、有名な上海動物園にいた川川とは同名の別パンダです。娅娅の父である川川は、夭逝した子を含めると10頭の子供を設けました。一方、母の慶慶も13頭の子供を全て無事育て上げた記録を持つ”英雄の母”で、1988年から1989年にかけて来日し、約3ヶ月半の間アドベンで飼育されていたこともあります。

娅娅も子沢山の父母の血統を受け継ぎ、現時点で13頭の子供を出産し、孫も既に14頭生まれています(うち子供1頭、孫4頭は夭逝)。それでは、いよいよ娅娅の子供たちを紹介します!!

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 ・・・と意気込んでみたものの、娅娅が最初に生んだ双子には逢ったことがありません(^^;)。ライブカメラでは何度も拝見しているんですけどね。

第1子の洋洋(Yang Yang)は1997年9月9日の今年15歳。誕生日から付けたのでしょう。幼名を九九(Jiu Jiu)といいます。有名なパンダなのでご存じの方が多いと思いますが、1999年11月からアトランタ動物園に長期ブリーディングローン中です。洋洋は美蘭、喜蘭、阿宝たちのお父さんでもありますよね。残念ながら洋洋と同日生まれの第2子は夭逝しています。

顔を見比べて頂くと、より愛着がわくと思いますので、アトランタのYoutubeで見つけた洋洋の動画を貼ってみました。

 続いて、2回目に生んだのも双子で、1999年9月9日生まれと見事に9が並んでいます。今年13歳の雌の姉妹で、名前を娅老大(Ya Lao Da)と娅老二(Ya Lao Er)といいます。姉妹が逆に書かれている文献が中にはあるのでややこしいのですが、名前から普通に考えて、ここでは娅老大が姉で娅老二が妹だと紹介しておきます。

我々が成都に訪れるときはいつも繁殖期のため、雌パンダにはなかなか逢えません。娅老大を撮ったシーンは2008年まで遡ります。
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第3子の娅老大は、現在まで3頭を出産しています。アイパッチが太めで真ん中でくびれており、右足のつま先に白い毛があることが特徴です。この写真の約一ヶ月後の2008年6月に繁殖のため陝西省珍稀野生動物危救飼育研究センターに貸し出しされ、2008年8月に無事双子を出産しています(片方は雄の楽楽、もう1頭は夭逝)。約一年後の2009年3月に成都基地に戻り、2009年8月にも雌パンダを出産しています(芝芝)。
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 一方の娅老二は、蜀慶との血統交換で2001年4月から重慶動物園で暮らしています。重慶に行ったことがないので、娅老二の写真は下記中国保護研究中心(臥龍/碧峰峡)HPの記事でご了承下さい。一番上の檻に入っているのが娅老二です。
http://www.chinapanda.org.cn/blog.php?id=597

記事で記載されているように、娅老二は重慶動物園では母と同じ名前の娅娅と呼ばれています(ややこしいですね...)。現在までに3男2女の5頭を出産しています(うち2頭は夭逝)。ちなみに、カナダへ長期ブリーディングローン予定の雄パンダ"二順(Er Shun)"は、この娅娅と呼ばれている娅老二が産んだ第3子です。

 2001年8月20日の3回目の出産もまたまた双子!!今度は雄の兄弟で、今年11歳になる"娅祥(Ya Xiang)"と"娅光(Ya Guang)"といいます。

兄の娅祥は、福州動物園にいた福福との血統交換で2012年3月に成都側から臥龍側に完全移籍となりました が、さっそく翌4月には朶朶(朵朵:Duo Duo)と共に石家庄動物園に貸し出されてしまいました。行方を追いかけるのも大変なほどのめまぐるしさですね...。娅祥は成都基地在籍時に逢うことができませんでした。石家庄到着時の記事に名前付きで写真が載っていますので、下記URLより参照下さい。
http://report.hebei.com.cn/system/2012/04/29/011846893.shtml

第6子で弟の娅光は、2010年4月より温州動物園に出張中です。私はその前年の2009年4月に成都動物園で逢ったことがあります。余談ですが、秋浜が成都動物園に出張していたときのお隣さんです。
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この兄弟にはまだ子供がいませんが、特に娅祥は血統交換で移籍したことですし、これからの繁殖を期待しています。

 娅娅にとって4回目の出産は2002年8月28日でした。またもや双子で今度は姉妹、"娅星(Ya Xing)"と"娅双(Ya Shuang)"といいます。ただ、2頭とも病弱だったため、無事成長出来るか懸念されていました。そこで、同じく病弱だった前年の2001年に生まれた娅娅の妹"慶賀(Qing He)"と3頭一緒に幼年エリアで暮らしていました。

時は流れて2007年。2004年班の中で1頭だけ手の付けられない暴れん坊の雄パンダがいました。まだ2~3歳のパンダならば同級生で同じエリアで過ごすことが普通なのですが、"年長で体格の大きいパンダたちと一緒にさせればおとなしくなるのでは?"と考え、このやんちゃ坊主"勇勇(Yong Yong)"を先ほどのおとなしめの雌パンダ3頭と同じエリアで過ごさせることにしました。これがパンダフルライフでお馴染み"おとぼけカルテット"誕生のいきさつです。
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今回は娅娅と子供たちの列伝ですので、話を娅星と娅双に戻します。最初病弱が懸念されたこの姉妹も立派に成長し、もう今年10歳になります。

第7子の娅星はその後2011年に初めての子供を授かりました。名前を星美(Xing Mei:メス)といいます。娅星は初産にもかかわらず、星美だけではなく成功(Cheng Gong)の子である和琪(He Qi:メス)も一緒に育児をしています。
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一方の娅双は、今まで子宝に恵まれていませんが、今年も月亮産房で繁殖活動頑張ってます!!
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ちなみに、娅双は木に登って寝ていることがよくありましたZzz...。
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 次に出産したのは翌2003年の9月6日。白浜ファミリーの長兄、雄浜との間に2008年に子供(大毛)が生まれたことでも有名な、毛毛(Mao Mao:正式名は福娃、メス)を紹介します。
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毛毛は現在までに2男1女を出産しており、今年のGWに成都を訪れたときには、太陽産房の母仔園で自分の娘の”君君(Jun Jun)”と大双が生んだ双子の姉妹の姉の方、双欣(Shuang Xin)の2頭をまとめて面倒を見ていました。すっかり育児にも慣れたように見受けられました。
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初めて毛毛に逢ったのは2008年のGW。写真を見ながら振り返っていたのですが、この時すでに大毛を授かっていたわけなんですよね。丸顔の美パンダです。
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 そして記念すべき(!?)娅娅の第10子は雌パンダで、名前を晶晶(Jing Jing)といいます。北京オリンピックのマスコットキャラクター"福娃晶晶"から名付けられました。
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晶晶は2005年8月30日生まれで今年7歳になります。2005年に成都基地で生まれたのは彼女1頭だったこともあり、みんなの愛情を一身に受けて育ちました。笑顔が愛らしいパンダですね(^^)。
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 娅娅の7回目の出産もまたまた雌パンダ!!5頭連続ですね。この第11子は娅仔(Ya Zai)といいます。娅仔は2006年8月19日生まれで、五一とは幼なじみ。少なくとも昨年のGWまでは五一と同じ部屋で生活していました。やんちゃな五一と良いコンビだな~と毎年微笑ましく見ていたものです。
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今年訪問したときに娅仔の看板は見つけることができましたが、残念ながらそこにいたのは別のパンダだったので、娅仔には逢えませんでした。今年6歳なのでもうお年頃です。次逢えるときには子供と一緒だったりすることを密かに期待しています。
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 さて、ところ変わってこの写真は、成都から遠く離れた浙江省の杭州動物園です。左上が動物園の正門で、右上が熊猫館の入口です。この熊猫館にはアドベンの屋外手前とほぼ同じぐらいの広さの屋外運動場と、同じくアドベンの屋内運動場3号室(真ん中の部屋)と同じぐらいの広さの屋内運動場があります。
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現在ここで暮らしているのは、マカオ石排湾公園で暮らす雄の開開の双子の弟”蜀雲”と、娅娅の第12子の娅林です。今年のGW、成都帰りに杭州動物園に寄って2頭に逢ってきました。
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娅林は2008年8月24日生まれの雄パンダです。ご覧の通り小柄な顔と体に大きめのアイパッチが特徴的なパンダです。どこで覚えたのか、屋内にいるときはでんぐり返しばかりしてました(^^)。
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 そして現在のところ娅娅の一番年少の子は、ここ成都基地幼年エリアで娅娅と一緒に暮らしています。
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いつも大勢いるので、単独でいるシーンはほとんどありませんでしたが、数少ないシーンで紹介します。
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この最年少の子は、2010年9月10日生まれの雌パンダで、名前を娅韻(娅韵:Ya Yun)といいます。小柄な体に小さな顔が特徴のかわいいパンダです。
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飼育下だと半年程度で親離れさせるケースもよく見かけるのですが、娅娅と娅韻はまだまだ一緒に暮らしていました。母親から多くのことを学んで、立派なお母さんパンダに成長して欲しいなと思います。
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これで、娅娅の9回の出産で生まれた13頭の子供たちを一気に紹介してみましたが、いかがでしょうか。
駆け足で説明不十分なところがあったかことと思いますが、子供たちが世界中で活躍し、自分自身も子育てで大活躍中の”英雄の母”娅娅一族を知って頂く一助になれば幸いです。

朝のタケノコタイム動画を作ってみました。もし良ければご覧下さい。


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真真の赤ちゃんを偲んで(2012.07.17) [番外編]

 直接上野動物園の献花台に行くことができないので、ありきたりですが
新しいファミリーが増えたことを忘れないように、家系図を作ってみました。

良かったら、新上野ファミリー家系図をご覧下さい。


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夢で逢えたら・・・(2012.07.13) [番外編]

※また調子に乗って独り言を末尾に追加してみました。良かったら見て下さい。

 今日からは献花台も設置されたそうですね。あまりにも展開が急で、どうやら今回の献花台設置中には、我々は上野に行けそうにありません。

偶然かもしれませんが、昨夜は真真と赤ちゃんの夢を見てしまいました。
ちょっとした距離で、正しく上記動画ニュースで出てくる写真のように、真真が子供を抱っこしているシーンを微笑ましく眺めているところで目が覚めました。夢とはいえ、もっと長く見たかったです。惜しいことをしました。

 以前書きましたが、結果的に死産子となった歓歓(カンカン)&蘭蘭(ランラン)の愛の結晶も、43時間で亡くなった"初初(チュチュ)"も、パンダの戸籍(国際大熊猫譜系号)にはちゃんと登録されていますので、今回の赤ちゃんも間違いなくパンダの戸籍に登録されると思います。標本化も検討しているとうかがいました。これらの彼がこの世に生を受けた記録資料も嬉しいですが、真真の赤ちゃんの記憶はみんなの心の中にずっと残っていきますよね。
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力力も次回に備えて頑張って欲しいです。

次週あたり、落ち着いたら平常通りのマイペースブログ更新に戻ります。





とうちゃんの独り言です。良かったら見てください。


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上野動物園の赤ちゃん死亡...(2012.07.11) [番外編]

 とても悲しい知らせが日本中を駆けめぐりましたね。








7日間という短い命でしたが、真真のそばで幸せだったと思いたいです。
1日も早く真真の、そしてみんなの笑顔が戻る日が来ることを願っています。
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力力、真真、上野のスタッフの皆さま、夢をありがとうございます。できれば、もう公募でなくて良いので、"初初"のようなふさわしい名前を付けてあげて欲しいです。本当にお疲れさまでした。



とうちゃんの独り言です。良かったら見てください。


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梅雨でもパンダ!!旦旦編(2012.06.09) [番外編]

 こちら近畿地方は一昨日の6月8日に梅雨入り宣言がありましたが、皆さまのところはいかがですか?というわけで、昨日9日の土曜日は断続的に雨が降ったり止んだりのあいにくの空模様でしたが、少し時間が空いたので思い切って王子動物園に行って参りました。ちょうど11時45分の食事タイムで旦旦が出てきたところです。
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いつも通りにお気に入りのやぐらの上に上がると、どうやら長~いタケノコを手に取ったようです。
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完全に背中を向ける形になりましたので、一番端から見ても横顔になります(T_T)。それでも、とてもおいしそうにタケノコを食べていました。
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あっという間に2本完食です。本当にパンダはタケノコが好きですね~。
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ところで、順番が前後してしまいましたが、やぐらに上っている時の旦旦です。王子動物園にはやぐらに上がるはしごのそばに少しですがあじさいがあります。ご承知の通り、ちょうどこの時期きれいな花を咲かせてくれていました。
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タケノコを食べ終わって、この位置で笹を食べ始めると...
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このようにアジサイと旦旦のコラボが見られます。桜やりんごの木もそうですが、旦旦には花がよく似合います(^^)。
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まるで自ら横目でアジサイを楽しんでいるかのようなシーンです。
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上野動物園のパンダ舎周辺にアジサイがあったかどうか不勉強で記憶にありませんが、アドベンにはアジサイが近くにありません。この時期旦旦を見に行ったとき、良かったらアジサイとのコラボを狙ってみてはいかがでしょうか。
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それでは、ここまでの様子を動画でお楽しみ下さい。


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泰山、発情行動中!?(2012.05.04) [番外編]

 今回は、先日碧峰峡を訪れた際に豹子山エリアで逢うことが出来た、ワシントンスミソニアン動物園生まれの泰山(Tai Shan)の様子を紹介します。一部前回紹介した時の写真とダブりますが、ご了承下さい。

前回にも少し紹介しましたが、最初に泰山の所に行ったとき、彼は木に抱きついた状態で出迎えてくれました。
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そしていきなりのマーキング(^^;)。少々興奮していたようです。
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もう立派なお年頃なので、この時期発情行動をとっていても全く不思議はないですよね。ぶれていて申し訳ありませんが、座った瞬間の笑顔がかわいかったので載せちゃいました。
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ご存じの方も多いと思いますが、簡単にプロフィールを紹介します。泰山は2005年7月9日生まれなので今年7歳になります。幸浜や力力&真真と同級生ですね。お父さんは添添、お母さんは美香で、両親ともワシントンのスミソニアン動物園で暮らしています。
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彼は正面を向いたときの瞳が吸い込まれそうなほど綺麗ですね。成年になろうとする雄パンダですが、”かわいい”という表現がぴったりです。
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ボランティアの方が屋外をお掃除している最中は、屋内に入って大人しくお食事です。
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そして掃除が終わると再び屋外へ。ライブカメラでも見ることができる、いつもの場所に腰を下ろしておいしそうに竹を食べ続けていました。
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ここまでの様子を動画でお楽しみ下さい。


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碧峰峡幼稚園の2010年生まれ子パンダたち(2012.05.04) [番外編]

皆さまお待たせしました。今回は、碧峰峡の大きく分けて3つあるエリア
(白熊坪、幼稚園&繁殖場、豹子山)のうち、真ん中にある幼稚園エリアに住む
2010年生まれの仔パンダ4頭を紹介いたします。

まずは恒例の、案内板を用いた説明です。残念ながら、ここ碧峰峡の案内板は
区割りが正確ではないようですので、仕切りの壁を赤線で書いてみました。
今回の舞台である熊猫幼稚園は、左下の2011年生まれの2頭が暮らすエリアと、右上の2010年生まれ4頭が暮らすエリアがあります。
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下の写真は、zhi chun, qing shan, zhao yang & ao aoと書かれている
exploreのLIVE CAMをご覧になったことのある方には、おなじみの風景ではないでしょうか。上の案内板に黄色の丸と矢印で書いた位置に、LIVE CAMのカメラが設置されているようでした。
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このエリアで暮らすのは、張卡と茜茜が2011年に生んだ子供です。まだ里親がいないため、それぞれ小張卡、小茜茜と呼ばれていると伺いました。この時は2頭とも中央付近の木に登ってお昼寝中でした。

この幼稚園エリアには、丘の中腹あたりにコンクリート製の壁があり、2つのエリアに分かれています。さらにその奥に運動場が少し見えますがわかりますか?この奥のエリアには、先ほど書いた2010年生まれのzhi chun, qing shan, zhao yang & ao aoの4頭が暮らしています。
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但し、この4頭が実際に遊んでいるのは、ほとんどが先ほどの案内板でピンク色の楕円で囲ったエリア(下の写真の場所)ですので、LIVE CAMから彼ら4頭の姿を確認することは少ないと思います。
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そこで今回は、この4頭を見分け方法やプロフィールも交えながら紹介します。
一生懸命筆談で数回確認したつもりですが、もし間違えていたらご容赦下さい。
お気づきの点はご指摘頂けると嬉しいです。
※まだ父親未確定(MULTIPLE)の子もいますので、父親の名前は割愛します。ご了承下さい。
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まずはじめにタケノコを片手にカメラ目線を向けてくれたこの子から紹介します。
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この子は2010年10月19日生まれの雌パンダで、名前は知春(Zhi Chun)といいます。出生時の体重は115.6g。母親は優優ですので、四川大地震で残念ながら途中で終了してしまった、懐かしい3代目となりの子ぱんだブログの苺ちゃん[現在の戸籍名は新妮児(Xin NiEr)]の妹にあたります。

知春は、丸顔でアイパッチが小さいため、顔のパーツが他の3頭に比べて中央にコンパクトに集まっているように見えます。
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私がこの日見た限りでは、知春の性格は陽浜タイプでした。
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つまり、ひとり遊びが好きでマイペース。原則他のパンダがいない方へ移動します。特に屋内への出入り口付近か、右奥にある小屋の上が好きなようで、食事時以外はどちらかで寝ていることが多かったです。
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続きまして、青山(Qing Shan)を紹介します。
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青山は、2010年8月14日生まれの雄パンダで、出生時の体重は155.1g。母親の梅清が8歳で初めて授かった子供です。
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顔が面長なのが青山の最大の特徴で、他にアイパッチのくびれというかハネが大きいという特徴でも区別が付くかもしれません。
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性格はひとことで言えば明浜タイプでしょうか。青山は他の子にちょっかいを出すシーンも多々見られるのですが、時折ひとりになって空を見上げてボーッとすることがありました。面長な顔といい、どこかの白浜ブラザーズを思い出してしまいます(^^;)。
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3頭目は頬毛が比較的豊かでアイパッチが細くてシャープな傲傲(Ao Ao)を紹介します。
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傲傲は、2010年8月1日生まれの雄パンダで、出生時の体重は148.5gです。母親の水秀は推定2003年±2歳。北川県出身の野生のパンダで、四川大地震の約2ヶ月前に臥龍へ、そしてその1年後の2009年3月に碧峰峡へやってきました。私の推測ですが、推定年齢から考えると恐らく水秀も今回が初めての出産と思われます。
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1頭1頭見比べて頂くためになるべく単独で写っている写真を探したのですが、傲傲はほとんど単独で写っているものがありませんでした。というのも、傲傲は後ほど紹介する朝陽(Zhao Yang)とほとんど一緒で、暇があったら他の子たちも巻き込んでバトルを繰り返していたからなんです。先ほどの単独写真は、実は朝陽を坂の下に引きずり降ろして勝利のポーズをとった所と、さらに朝陽を追いかけて自分も坂の下に降りているところなんです。
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上下の写真とも左が傲傲、右が朝陽です。竹を食べるときや寝ているときまで一緒でしたので、このまま朝陽の紹介を続けます。
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朝陽は2010年7月27日生まれの雄パンダで、出生時の体重は135g。母親の菊笑は梅清と同級生で、2010年に仲良く初出産となりました。
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顔の輪郭が丸というよりやや横長に近く、アイパッチの間隔が比較的広くて漢数字の八の字に近く、傲傲よりはアイパッチの下の端が丸みを帯びています。個人的には朝陽が一番区別をつけやすいのですが、言葉で説明するのは難しいですね。
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先ほど述べたとおり朝陽も単独で写っている写真がほとんどありません。下の写真は傲傲に落とされた後、目の前にあった池の水を飲んでいるところです。
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どうですか?皆さま区別はつくようになってきましたか?この後、複数で写っている写真を何枚か紹介します。

見分けにチャレンジしてみてください。


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【速報】はじめまして!!泰山&福龍 in 碧峰峡(2012.05.04) [番外編]

 つい先ほど帰宅いたしました。ネット事情の関係で遅くなってしまいましたが、
取り急ぎ、今日はこの超有名なパンダ2頭を紹介します。

まずは、朝一番に木に抱きついていたこのパンダです。
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顔を見た瞬間にわかる方も多いと思いますが、アメリカスミソニアン生まれの泰山(2005年7月9日生まれ、オス)です。
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お母さんの美香さんと洞穴状の産室で一緒にいるときからライブカメラを見ていたのですが、直接見るのは今回が初めてです。とても懐かしい感じがして嬉しかったです。特に目がきれいな子ですね。
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続きましては、二つ隣にいるこのパンダですが、
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モデルのように見事な立ちポーズで笹を食べているのは、オーストリアシェーンブルン動物園生まれの福龍(2007.08.23、オス)です。
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写真では見えませんが、足の先の毛が白いのが特徴です。福龍も人気があるのが頷けます。
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続きは時間の関係上次回にさせて下さい。

次回は、幼稚園エリアにいたこの子たちを紹介します。


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【速報】成都基地情報2012③(2012.05.02) [番外編]

 今日は、成都基地で暮らすパンダたちの好対照な様子をご覧下さい。
まずはおなじみ秋浜社長!!パンダ座りが不得意なので、今日もしっかりもたれてます。
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同じような仕草なのですが、隆浜がこのポーズをとると、なぜか明浜のようにボーッとしているように見えてしまいます。腕枕の隣に座りたい(^^)。

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続いては雄浜です。雄浜は最近ずいぶん奥まったところで食事をするので、見るのが大変です。

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一方の幸浜、屋外にいるとお客さんからは見えないのですが、一番お客さんが多そうな時間帯に屋内運動場に来て、このポーズでタケノコを食べ続けます。本当にファンサービスというものがよくわかっている子ですね。
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さて、ここ成都基地では昨年生まれの12頭のパンダが暮らしています。現在5カ所に分かれて母子と共に暮らしています。詳しい場所と名前はわかりましたが、時間の関係上後日報告します。ご了承下さい。

そのため、成都基地では至る所で”仔パンダのなる木”がみられます。
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これは、月亮産房の二Y頭の所にいる2頭の仔パンダです。のんびりとして気持ちよさそうですね。
二Y頭も安心してぐっすりとお昼寝中でした。
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一方、こちらは2010年班の7頭&娅娅の幼年エリアですが、この日は常に娅娅が追いかけ回されています。
今年もう22歳になる娅娅ですが、うまくモートを利用して執拗な攻撃から逃げています。よく頑張っていますね。
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【速報:ミルクタイム追加】成都基地情報2012(2012.04.29~30) [番外編]

お花見シリーズを心待ちにしていた方々すみません。
パンダ館掲示板にも書き込みましたが、今成都にいますので、
新鮮な成都基地情報をお伝えします。

まずは白浜4兄弟です。昨日は雄浜、隆浜、幸浜に、今日は秋浜に無事逢うことが出来ました\(^^)/。当初こちらのブログにアクセスできずにパンダ館に書き込んでいましたが、今日は逆にパンダ館画像掲示板にエラーが出て、このブログにアクセスできました。よくわかりませんが、今のうちにそのほかのものも含めまして、少しだけですが写真をUPしてみます。

まずは雄浜です。雄浜は現在成年エリアの西側、幼年エリアに近いところにいます。
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続きまして、隆浜です。隆浜は、昨年と同様に14号獣舎の手前のエリアにいました。
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相変わらずのマイペースです(^^)。

そして幸浜は隆浜の奥、14号獣舎の奥のエリアにいました。
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これは朝一番の様子です。右に見える壁が隆浜との仕切りです。
ここでうつぶせになっていたのですが、"コウ~"とそ~っと声を掛けてみたところ、
反応して起き上がってくれました\(^^)/。朝の食事前ですし、偶然かもしれませんが、
ちょっぴり嬉しかったです。

白浜4兄弟のトリを務めるのはこのかた!!見事な社長座りは健在です(^^)。
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彼は新エリアの月亮産房にいました。この初日の4月29日に月亮産房に行ったときには
残念ながら寝ていて姿が見えませんでした。

パンダのプロフィールを示す掲示は別パンダのものだったので、正直細かくチェックしませんでしたが、今朝お掃除収納の時に見えた背中の毛の抜け方で"ひょっとして秋浜?"と思い、出てきて正面を向いた時に確信しました。

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今年も産房で活躍中ですね。

他にも、成都基地には多くのパンダが暮らしていて、全頭紹介したいのですが、今日はそのうち2つだけでご容赦下さい。まずはアトランタ生まれの美蘭です。
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彼は成都入りしてからずっと2号獣舎の一番左端(西側)のエリアにいましたが、今回は中央の2つの
エリアのうちどちらかにでてきています。ふさふさの頬毛は健在です。

最後に、幼年エリアを紹介します。娅娅(YaYa)が7頭の2010年班と同じエリアで一緒に暮らしています。
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すっかり同居人みたいな状況になっていますね(^^;)。広大なエリア中に散らばって、いろんな木に登るので、全頭探すのが大変です。全頭みたい方は、写真のような食事タイムが狙い目です。

また帰国後、もしくは新たな情報や写真が入りましたら報告します。
ご意見、ご感想、ご質問等あれば、わかる範囲ですがお答えしますので、
何か書き込んで頂ければ励みになります。

昨日の厳選写真を追加しました


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