はじめまして、そして安らかに...(2011.05.04) [番外編]
それでは今回は、成都帰りの5月4日に立ち寄りました、広州香江野生動物世界の一部を紹介します。実は今年のGWの成都旅行のルートは、既に昨年の6月はじめに特典航空券で予約したものでした。予約した当時、この広州香江野生動物世界には10頭が暮らしていましたので、一度は行ってみたいと思っていたからです。まさかその後、比力と仙女が"力力"と"真真"になって上野に来るとは思ってもいませんでしたが...。
なお、広州香江野生動物世界への行き方についてご質問がありましたので簡単に紹介します。広州は北京や上海と並んで地下鉄が非常に発達していますので、地下鉄を使うのが一番です。
【参考】エクスプロア広州さんのこの地下鉄路線図が見やすくて便利でした。
http://gz.explore.ne.jp/traffic/subway.php
広州の地下鉄には1号線から8号線+αの路線がありますが、広州白雲国際空港にある機場南という駅と、広州香江野生動物世界の最寄り駅の漢渓長隆は同じオレンジ色の3号線ですので、地下鉄に乗れてしまえば迷わずに行けると思います。ちなみに、もう一つのパンダがいる施設、広州動物園は赤い5号線のほぼ真ん中、動物園駅の目の前にあります。
また、地下鉄の乗り方や、漢渓長隆駅から広州香江野生動物世界への行き方は、ゆきーさんのブログの記事がとても参考になりました。ありがとうございました。地下鉄の出口まで写真で紹介してくれていて、とてもわかりやすかったので、こちらでも紹介させて頂きます。
http://blog.goo.ne.jp/yukiee0125/e/5e7705d11bf19f174d9a73c950e171c1
※余談ですが、地下鉄の切符を買う自販機は5元札と10元札しか使えませんでしたので、あらかじめ準備しておくことをおすすめします。
地下鉄E出口を出たところにある案内掲示です。ここには、歓楽世界(遊園地)と、水上世界(レジャープール)と、そして動物世界(動物園)の3つのレジャー施設が隣接しています。動物世界は一番遠いのですが、徒歩8分とありましたので、我々はものは試しと歩いてみました...が、
なかなか着きません...。思ったよりも遠く感じました。シャトルバスの方が圧倒的に早く着くし、途中から大雨になるしで散々でした(>_<)。園内に入ってからもパンダが居るところまでは同じぐらいの距離があります。体力に自信のある方以外は、まよわず無料シャトルバスを利用しましょう(^^)ゞ。
そんなこんなでようやく切符を買いました。入場料が値上がりしたようで、動物世界のみの入場料で180元でした。直近のレートで約2300円です。今まで行った中国のパンダ施設の中で最も高価でしたが、パンダが見やすく、長時間居ても飽きることなく満足度の非常に高いところでした。
お馴染み園内マップでの位置紹介です。全てのパンダは長隆大熊猫中心というところにいます。長隆大熊猫中心は入口を入って左側の非州(アフリカ)エリアをぐるっと大回りする形で歩いた先にあります。
もう駅からは20分以上歩いたでしょうか。ようやく到着です。長隆大熊猫中心の3つの門が出迎えてくれました。
私が広州行きを予約した昨年6月以降、4頭が碧峰峡に去り、広州アジア大会の応援のために6頭の子パンダたちが来るなどの経緯を経て、私と嫁さんが広州野生動物園を訪れたときには、12頭のパンダが暮らしていました。
①好好(Hao Hao) 2009.07.07生まれ、♀
②運運(Yun Yun) 2009.07.07生まれ、♂
③津柯(Jin Ke) 2009.07.15生まれ、♂
④銀柯(Yin Ke) 2009.07.16生まれ、♂
⑤博斯(Bo Si) 2009.08.07生まれ、♂
⑥紳威(Shen Wei)2009.08.07生まれ、♀
⑦婷婷(Ting Ting) 2005.08.29生まれ、♀
⑧慧慧(Hui Hui) 2005.08.11生まれ、♂(回回、恵恵)
⑨耀耀(Yao Yao) 2005.07.08生まれ、♀
⑩友友(You You) 2005.08.16生まれ、♀
⑪冬冬(Dong Dong)推定1984年生まれ、♀
※推定生年は国際大熊猫譜系を参照
⑫明明(Ming Ming)推定1977年9月生まれ、♀
今回は、入ってすぐの冬冬&明明エリアを紹介します。
まずは明明です。彼女は2度の渡欧経験がありますので、特に
ヨーロッパのパンダファンには知名度が高いです。
参考までに、明明の略歴です。
1977年 9月:出生(推定)
1979年 9月:四川省綿陽市平武県(岷山山脈)で野生捕獲
1986年 6月:アイルランドダブリン動物園に出張
1986年 9月:帰国(成都基地へ)
1991年10月:イギリスロンドン動物園に出張
1994年10月:帰国(臥龍へ)
1998年 3月:広州香江野生動物世界へ移動
野生のパンダですが、比較的幼少期に捕獲されているので、生年は恐らく合っていると思います。
ちなみに、明明のロンドンへの出張は繁殖目的でした。当時の李鵬首相とヒース元首相との英中会談により実現したものです。当初佳佳とのペアリングを予定していましたが、運悪く佳佳が直前に亡くなった為、ベルリン動物園の宝宝をレンタルして繁殖が試みられました。結果的に宝宝との相性は最悪で、大げんかをした明明は右耳が欠けるほどの怪我を負ってしまい、繁殖も成功しませんでした。
こんな感じで柱にそこで暮らすパンダが紹介されているのですが、耳だけ見ても明明の写真ではないような気が...。
明明の運動場です。この日彼女は非公開でした。"工事中の為ご不便をおかけします"といった意味でしょうか?看板だけがありました。
上の写真は明明のバックヤードへの扉です。
説明員の方にお伺いしても、”元気です”とのことでしたが、なにやら引っかかるものがありましたので、ウロウロしながらバックヤードを覗いてました(^^)ゞ。
後にわかりましたが、明明は5月2日に倒れ、私が訪れた3日後の5月7日に亡くなりました(T_T)。この奥で明明は最期の時を迎えようとしていたんですね...。波乱の経歴を持つ世界最高齢パンダに一度逢ってみたかったのですが、本当に残念でした。
続いて紹介するのは冬冬です。あまりなじみのない方が多いかもしれませんが、冬冬は王子動物園の旦旦のお母さんパンダです。
他にもサンディエゴ動物園の白雲や北京動物園の大地など9頭の子を
生んでいます。冬冬の子孫と確定しているパンダは、孫が30頭、
曽孫が43頭、そして5世目にあたる玄孫も2頭います。
この子孫の数84頭(うち67頭が現在も生存)は、飼育下では盼盼[Pan Pan]に次ぐ
もので、雌パンダでは現時点で史上最多です。ちなみに、存命中に玄孫
(5世)が生まれたのも、冬冬(&盼盼[Pan Pan])が飼育史上初めてです。
そんなスーパーマザー冬冬は明明のエリアの隣で公開されていました。私にとって初めての冬冬との対面です\(^^)/。
冬冬のエリアに訪れたばかりの時はお昼寝中でしたが、ちょうど飼育員さんがおやつと水を補給してくれました。
おやつを食べ終わった後は、
準備してくれたお水をおいしそうに飲んでいます。
そして、笹をおいしそうに食べ始めました。
十分に食べ終わったらまたお昼寝と、とても正しいパンダ生活を
送っていました(^^)。
閉園近くまでいましたが、寝たままでしたのでこのまま帰ることにしました。これが冬冬を見た最後です。というのも、先日パンダ館で投稿させて頂いたとおり、冬冬も2011年6月3日に亡くなりました。立て続けの訃報に本当に驚いてしまいました。
1個1個が細かくなりましたが、冬冬の偉大さに敬意を表し、系図を写真内につけてみました。これからは自分の子孫達を見守って行ってくれるといいなと思います。
なお、広州香江野生動物世界への行き方についてご質問がありましたので簡単に紹介します。広州は北京や上海と並んで地下鉄が非常に発達していますので、地下鉄を使うのが一番です。
【参考】エクスプロア広州さんのこの地下鉄路線図が見やすくて便利でした。
http://gz.explore.ne.jp/traffic/subway.php
広州の地下鉄には1号線から8号線+αの路線がありますが、広州白雲国際空港にある機場南という駅と、広州香江野生動物世界の最寄り駅の漢渓長隆は同じオレンジ色の3号線ですので、地下鉄に乗れてしまえば迷わずに行けると思います。ちなみに、もう一つのパンダがいる施設、広州動物園は赤い5号線のほぼ真ん中、動物園駅の目の前にあります。
また、地下鉄の乗り方や、漢渓長隆駅から広州香江野生動物世界への行き方は、ゆきーさんのブログの記事がとても参考になりました。ありがとうございました。地下鉄の出口まで写真で紹介してくれていて、とてもわかりやすかったので、こちらでも紹介させて頂きます。
http://blog.goo.ne.jp/yukiee0125/e/5e7705d11bf19f174d9a73c950e171c1
※余談ですが、地下鉄の切符を買う自販機は5元札と10元札しか使えませんでしたので、あらかじめ準備しておくことをおすすめします。
地下鉄E出口を出たところにある案内掲示です。ここには、歓楽世界(遊園地)と、水上世界(レジャープール)と、そして動物世界(動物園)の3つのレジャー施設が隣接しています。動物世界は一番遠いのですが、徒歩8分とありましたので、我々はものは試しと歩いてみました...が、
なかなか着きません...。思ったよりも遠く感じました。シャトルバスの方が圧倒的に早く着くし、途中から大雨になるしで散々でした(>_<)。園内に入ってからもパンダが居るところまでは同じぐらいの距離があります。体力に自信のある方以外は、まよわず無料シャトルバスを利用しましょう(^^)ゞ。
そんなこんなでようやく切符を買いました。入場料が値上がりしたようで、動物世界のみの入場料で180元でした。直近のレートで約2300円です。今まで行った中国のパンダ施設の中で最も高価でしたが、パンダが見やすく、長時間居ても飽きることなく満足度の非常に高いところでした。
お馴染み園内マップでの位置紹介です。全てのパンダは長隆大熊猫中心というところにいます。長隆大熊猫中心は入口を入って左側の非州(アフリカ)エリアをぐるっと大回りする形で歩いた先にあります。
もう駅からは20分以上歩いたでしょうか。ようやく到着です。長隆大熊猫中心の3つの門が出迎えてくれました。
私が広州行きを予約した昨年6月以降、4頭が碧峰峡に去り、広州アジア大会の応援のために6頭の子パンダたちが来るなどの経緯を経て、私と嫁さんが広州野生動物園を訪れたときには、12頭のパンダが暮らしていました。
①好好(Hao Hao) 2009.07.07生まれ、♀
②運運(Yun Yun) 2009.07.07生まれ、♂
③津柯(Jin Ke) 2009.07.15生まれ、♂
④銀柯(Yin Ke) 2009.07.16生まれ、♂
⑤博斯(Bo Si) 2009.08.07生まれ、♂
⑥紳威(Shen Wei)2009.08.07生まれ、♀
⑦婷婷(Ting Ting) 2005.08.29生まれ、♀
⑧慧慧(Hui Hui) 2005.08.11生まれ、♂(回回、恵恵)
⑨耀耀(Yao Yao) 2005.07.08生まれ、♀
⑩友友(You You) 2005.08.16生まれ、♀
⑪冬冬(Dong Dong)推定1984年生まれ、♀
※推定生年は国際大熊猫譜系を参照
⑫明明(Ming Ming)推定1977年9月生まれ、♀
今回は、入ってすぐの冬冬&明明エリアを紹介します。
まずは明明です。彼女は2度の渡欧経験がありますので、特に
ヨーロッパのパンダファンには知名度が高いです。
参考までに、明明の略歴です。
1977年 9月:出生(推定)
1979年 9月:四川省綿陽市平武県(岷山山脈)で野生捕獲
1986年 6月:アイルランドダブリン動物園に出張
1986年 9月:帰国(成都基地へ)
1991年10月:イギリスロンドン動物園に出張
1994年10月:帰国(臥龍へ)
1998年 3月:広州香江野生動物世界へ移動
野生のパンダですが、比較的幼少期に捕獲されているので、生年は恐らく合っていると思います。
ちなみに、明明のロンドンへの出張は繁殖目的でした。当時の李鵬首相とヒース元首相との英中会談により実現したものです。当初佳佳とのペアリングを予定していましたが、運悪く佳佳が直前に亡くなった為、ベルリン動物園の宝宝をレンタルして繁殖が試みられました。結果的に宝宝との相性は最悪で、大げんかをした明明は右耳が欠けるほどの怪我を負ってしまい、繁殖も成功しませんでした。
こんな感じで柱にそこで暮らすパンダが紹介されているのですが、耳だけ見ても明明の写真ではないような気が...。
明明の運動場です。この日彼女は非公開でした。"工事中の為ご不便をおかけします"といった意味でしょうか?看板だけがありました。
上の写真は明明のバックヤードへの扉です。
説明員の方にお伺いしても、”元気です”とのことでしたが、なにやら引っかかるものがありましたので、ウロウロしながらバックヤードを覗いてました(^^)ゞ。
後にわかりましたが、明明は5月2日に倒れ、私が訪れた3日後の5月7日に亡くなりました(T_T)。この奥で明明は最期の時を迎えようとしていたんですね...。波乱の経歴を持つ世界最高齢パンダに一度逢ってみたかったのですが、本当に残念でした。
続いて紹介するのは冬冬です。あまりなじみのない方が多いかもしれませんが、冬冬は王子動物園の旦旦のお母さんパンダです。
他にもサンディエゴ動物園の白雲や北京動物園の大地など9頭の子を
生んでいます。冬冬の子孫と確定しているパンダは、孫が30頭、
曽孫が43頭、そして5世目にあたる玄孫も2頭います。
この子孫の数84頭(うち67頭が現在も生存)は、飼育下では盼盼[Pan Pan]に次ぐ
もので、雌パンダでは現時点で史上最多です。ちなみに、存命中に玄孫
(5世)が生まれたのも、冬冬(&盼盼[Pan Pan])が飼育史上初めてです。
そんなスーパーマザー冬冬は明明のエリアの隣で公開されていました。私にとって初めての冬冬との対面です\(^^)/。
冬冬のエリアに訪れたばかりの時はお昼寝中でしたが、ちょうど飼育員さんがおやつと水を補給してくれました。
おやつを食べ終わった後は、
準備してくれたお水をおいしそうに飲んでいます。
そして、笹をおいしそうに食べ始めました。
十分に食べ終わったらまたお昼寝と、とても正しいパンダ生活を
送っていました(^^)。
閉園近くまでいましたが、寝たままでしたのでこのまま帰ることにしました。これが冬冬を見た最後です。というのも、先日パンダ館で投稿させて頂いたとおり、冬冬も2011年6月3日に亡くなりました。立て続けの訃報に本当に驚いてしまいました。
1個1個が細かくなりましたが、冬冬の偉大さに敬意を表し、系図を写真内につけてみました。これからは自分の子孫達を見守って行ってくれるといいなと思います。
2011-07-10 22:19
nice!(2)
コメント(8)
タンタンのお母さん、写真を拝見した感じでは
元気そうですので、とうちゃん様も訃報を聞かれ、
驚かれたでしょうね…
系図もすごい規模ですね。タンタンもこの優秀なDNAを
受け継いでいるわけですから、必ず子・孫・ひ孫…と
子孫を残すことを信じて見守りたいです。
by パンダ橋 (2011-07-17 22:11)
>パンダ橋さん
おっしゃるとおり、先に亡くなった明明の方は、非公開だったので"ひょっとして..."という思いがありましたが、冬冬の方はわずか1ヶ月後に亡くなるとは思いませんでした。
ところで、ご存じかもしれませんが、この系図の中には力力も入っています。彼もこの優秀なDNAを引き継いでいますので、上野にも再び元気な2世を期待したいですね。
by tochan (2011-07-20 20:32)
>hina さん
お久しぶりです。nice!ありがとうございます。
激動のご様子ですね。お疲れ様です。
よかったら、またアドベンで楽しく会話しましょう。
by tochan (2011-07-20 20:53)
とうちゃん、どこに書き込めばいいか分からなかったので
とりあえずここに書きますね^ ^
秋浜の赤ちゃんが生まれたそうですよ!
7/24誕生の雌で、体重161g。
母親のリーリー19歳と共に元気だそうです。
なんとこの夏始めての赤ちゃんだとか。
秋浜、やりましたね~^ ^
Chengdu’s First Panda Cub of 2011 was Born July 24!
by tama5116 (2011-07-25 20:06)
成都大熊猫繁育研究基地 英語URL
http://www.panda.org.cn/english/news/news_view.asp?newsid=406
誕生のビデオ
http://blog.sina.com.cn/s/blog_49246d360102dr43.html
by tama5116 (2011-07-25 20:13)
>tama5116 さん
こんばんは。コメントありがとうございます。
莉莉は生来の病弱で、出産は難しいと言われていましたが
2009年の文莉、雅莉に続いての朗報になりましたね。
何はともあれ、無事に成長してくれるといいですね。
それにしても、投稿頂いたタイミングでは、愛熊猫やごく一部の
掲示板サイト、そして公式HPぐらいにしか情報がなかったのに
よく調べられてますね。
今回は気づくのが遅れてしまいすみませんでした。
また何かありましたら、よろしくお願いします。
by tochan (2011-07-28 22:55)
とうちゃん、コメ返しありがとうございます!
実は私、フェイスブックで
海外のパンダ好きグル―プに複数入っていまして、
とうちゃんにお知らせしている情報は
そのパン友達から教えたもらったものなんです。
とうちゃんはフェイスブックなさってますか?
もしなさっていたらぜひお友達になってくださいまし(笑)
まあフェイスブックでなくても
こうしてコメント欄に書き込むのではなく、
直接とうちゃんにお知らせできれば
とうちゃんのお好きなように加工して
とうちゃんのブログで発信していただけるのにな...と
思っているんですよ、最近^ ^
by tama5116 (2011-07-31 18:52)
>tama5116さん
FBですか。それならば早い段階で情報が出ていましたし納得です。
いろいろご配慮ありがとうございます。ただ、私は本名では
ネットに出てませんので、FBでは活動していないんです。
ご期待に応えられずすみません。
とはいえ、いろいろなパンダ情報は勉強にも励みにもなりますので
また遊びに来てください。
by tochan (2011-08-01 22:45)