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とうちゃんが選ぶ、今年のベストカップル!!(2011.08.17~18) [番外編]

 早いものでもう師走ですね。今年我々は、ありがたいことに合計12カ所のパンダ飼育施設(アドベン、王子動物園、恩賜上野動物園、成都繁育基地、成都動物園、上海動物園、広州動物園、広州香江野生動物世界、長沙生態動物園、香港海洋公園、マカオ石排湾公園、台北市立動物園)を見に行くことが出来ました。

まだまだ紹介しきれていませんが、今回はその中で我々がベストカップル!!と思った、マカオ石排湾公園で暮らす2頭のパンダを紹介します。
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まずは初紹介時のお約束、辿り着くまでのルートからです。かなり長くて恐縮ですが、今後行かれる方のお役に立てばと思い作りました。防備録も兼ねてますので、しばらくご容赦下さい。

今回、我々は香港から日帰りでマカオに行きました。香港からマカオにはフェリー(高速船)が便利です。こちらの香港ナビのサイトで勉強させていただきました。以前も書きましたが、香港での宿泊先は九龍半島でしたので、14路バスに乗って近い方の尖沙咀(チムサーチョイ)にある中国客運埠頭(China Ferry Terminal)に向かいました。
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バス停を下りると、すぐ奥にある掲示に従ってエスカレーターで上っていきます。
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確か2Fだったと思いますが、この掲示が見えたら切符売り場&フェリー乗り場です。
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マカオは、おおざっぱに書くと”マカオ半島=タイパ島=コロアネ島”と、南北に3つの半島や島が繋がっています。目指す石排湾公園は一番南のコロアネ島にありますが、コロアネ島に香港から直接行くルートはありませんので、コロアネ島に近い方のタイパ島へ向かうCotai JET というフェリーを使うことにしました。

Cotai JET は青色の看板が目印。切符売り場のカウンターもありますが、職員さん(赤丸で囲った方)が切符を持って直接販売していました。一瞬日本で言うダフ屋のような感じなので驚きますが、ちゃんと胸に名札を付けています。直接買う場合は名札を見て職員さんであることを確認した上で購入しましょう。カウンターより早く買えるので、出発時刻に余裕がない場合には便利です。私は結局2回ともこの方から切符を買いました。
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同じ中国の一員ですが、香港-マカオ間には出入国手続があります。パスポートを持ち、30分程度は時間に余裕を持って出発しましょう。
そして、出国手続後に(全席指定なので)紫の座席シールを貼ってくれました。この時は39列のPとQの2席でした。ちなみに運賃は税金の関係上帰りの方が若干高めで、日によって若干違うようですが、往復で日本円で約3000円です。なお、マカオ側の帰りのカウンターではクレジット払いが出来ました。
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この青色の船体が今回お世話になったCotai JET です。同じ時間の便でも、乗り場が日によって変わるようですので、何番乗り場かを電光掲示でチェックしましょう。1時間ぐらいでマカオタイパ島に着いちゃいます。
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Cotai JET が到着するのは、タイパ島のマカオ空港近くにある臨時フェリーターミナルです。入国手続きの待ち時間は平日でも10~30分と日によって差がありました。下の写真は手続きを済ませて外に出たところです。

正面にホテルやカジノへの送迎バス乗り場の派手な幟や旗が目に入ります。ここにはタクシー乗り場があるものの、タクシーを見たことがありません(^^;)。従いまして、日帰りでカジノにも縁がない我々の移動手段はバスということになります。石排湾公園に向かうバス停を探すと、横断歩道を一つ渡った左側にありました。
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下の写真は横断歩道を渡って左を向いたところです。石排湾公園行きのバス停は手前から2つ目の26路です。
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26路のバス停表です。バス停番号のアルファベット頭文字が島/半島の名前(M:マカオ、T:タイパ、C:コロアネ)になっているようです。早速目指すバス停と一つ前のバス停をチェックです。石排湾郊野公園はコロアネ島に入って3つ目のバス停で、一つ前が"路環(コロアネ)石砿場"というバス停です。よく似た名前が続くので、ポルトガル語の"PEDREIRA"というつづりで覚えた方が良いかもしれません。
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バスは20分に1本の間隔で、少し小さめのバスでした。
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バスは中国本土や香港と同じで、前から乗って後ろから降りる料金前払い方式です。料金は往きがひとり3.2MOP(マカオ・パタカ:約31円)、帰りが5.0MOP(約49円)です。初めてのマカオバスでしたが、呼び止められると言葉が通じないので、ベテランのフリをして料金箱にお金を入れて、颯爽と乗り込みました(^^;)。

※ちなみに、先ほど書いた通りマカオの通貨はMOP(マカオ・パタカ)ですが、ほぼ全てのところでHK$(香港ドル)が等価で通用します。逆に香港ではMOPは通用しませんし、空港の免税店でもHK$や中国元は使えるのにMOPは使えませんでしたので、一部の例外を除きMOPを両替する必要はないと思います(おつりはMOPでくれることがありますが、消費方法はまた後ほど)。
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香港や日本と同様に、降りるバス停が来たらボタンを押して知らせます。押しボタンは、天井にあるカーテンレールのような細い棒の部分にあります。ちょっとわかりにくいですね。
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後部の降りる扉付近には、丸いボタンもありました。
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しばらく走ると、タイパ島とコロアネ島を結ぶロータリーがあります。
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このロータリーは反時計回りの一方通行ですが、右側にバス停があるため、ロータリーを1週半する形でコロアネ島に入っていきます。
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コロアネ島に入ったところです。先ほど調べた"路環(コロアネ)石砿場
(PEDREIRA)"のバス停を過ぎ、パンダのイラストの看板が見えてきたら、降車ボタンを押して後部扉に移動しましょう。
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石排湾郊外公園のバス停を降りたところです。入口はこの写真の反対側(背後)にあります。
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後ろを向いたところです。入口の看板が大きいので、迷うことはないと思います。
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いよいよ公園内に入ります。公園自体は入場無料ですので、ダチョウなどのパンダ以外の動物は見放題です(あまりいませんが...)。
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そしてこれも恒例になってきた、案内地図での位置確認です。往きを赤い線、帰りを青い線で書いてみました。A、Bと2つの入口が書かれてますが、A入口は締切になってます。B入口から入り、道路ぎわの塀沿いに歩いていくと大熊猫館のチケット売り場があるようです。
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そして重要な注意事項が!!月曜日は休館日だそうです。
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案内地図の真ん中あたりまで歩いたところです。何故ここにあるのかはよくわかりませんが、地図通りセスナ機が置いてあります。ちなみに、遠くに見えるビニールハウスのような建物が、開開と心心が暮らす大熊猫館です。
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更に進むと、パンダのオブジェが次々と出迎えてくれます。
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そして、締切になっているA入口のすぐ側に、大熊猫館のチケット売り場が見えてきました。
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入場時間は1時間ごとにA~Fの6つに区切られていて、入場料はひとり10MOP(約97円)です。A~Fまで全て買って一日中いても600円弱という安さです。13時から14時までは昼休みで一時閉館しますので、13時に一旦強制退去となります。
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チケット売り場近くのパンダ柄の自販機です。水やアップルティーなどを売っていました。MOP、HK$、中国元の3種類が使える優れものです。ちなみに我々は、おつりをMOPでくれた場合には、この自販機で飲み物を買って消費していました。
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そして、大熊猫館に続く道です。繁忙期にはこの傘やテントに沿って列を作っているのでしょう。途中にゲートがあり、SPのような屈強で強面のお兄さん達にチケットを切ってもらいます。一見怖そうですが気さくな方々で、2日間、全時間のチケットを買って何度も何度も出入りしたので、帰る頃にはすっかり仲良くなりました。なお、大熊猫館内のスタッフは英語をほとんど話せないようでしたが、この強面のお兄さんの中に英語が通じる人がいました。
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そしていよいよ大熊猫館の入口です。開開と心心の大きなパネルが出迎えてくれます。
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大熊猫館内部です。香港海洋公園をお手本にしたらしく、ここもお客さん側が低い斜面となっており、屋外運動場全体を巨大なビニールハウスで囲ったような構造になっています。下の写真に写っているこの手前側の運動場で開開と心心は一緒に暮らしていました。この写真では見づらいのですが、壁の画だけでなく、実際に右端には滝と小川が流れています。
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ビニールハウス内は2部屋に仕切られてます。奥側の部屋には今回は誰もいませんでしたが、先日開開のお誕生日会がここで行われたようです。
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観客側は、手すりで大きく2列に分かれており、後ろの列の方が1mぐらい高くなっています。そして壁にはタペストリーやオブジェが飾られています。全体的に非常に清潔に保たれており、冷房が効いて快適でした。
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13時になり一旦外に出ると、もう一つ屋外運動場がありました。マカオは暑いので、使われる期間は日本より短いことと思います。
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前置きがとんでもなく長くなってしまいましたが、いよいよマカオで暮らす2頭のパンダ、開開と心心について紹介していきます。彼らは成都基地から昨年12月にやってきました。私にとっては昨年のGWに成都基地で逢って以来1年3ヶ月ぶりの再会です\(^^)/。
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まずは雄パンダの開開です。2008年8月4日生まれの3歳です。中国語(たぶん北京語)ではKai Kaiと読むようですが、現地では方言(広東語らしいです)のため、Hoi Hoi と呼ばれていました。幼名を蜀祥といいます。父は琳琳ですので、開開は上野動物園の真真の弟にあたります。また、母は昨年上海動物園で大往生を遂げた川川の末娘、蜀慶です。
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今では逞しく成長しましたが、開開は、丸い顔と大きな耳が特徴だったため、成都基地では"ミッキーマウス"のあだ名が付けられていました。
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続いて雌パンダの心心です。2008年7月26日生まれの3歳です。中国語(たぶん北京語)ではXin Xin と読むようですが、現地方言ではSam Sam と呼ばれていました。幼名は奇妙といい、父は陝西省の野生出身の屏屏、母は奇縁です。従いまして、彼女は我らが梅梅の孫にあたります。
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頬の部分がやや横に長く、八の字状のアイパッチが特徴です。美形パンダ!!というよりは、どこか幼なじみや近親者にいるような、親しみのある顔をしていると思いませんか?
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おやつは一番上の扉越しに与えることがあります。
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この檻越しにリンゴか何かを与えているようです。
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2頭はまだ3歳。ちょうどアドベンの梅浜&永浜と同級生です。とても仲良しで、よくプロレスもします。
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先ほども書いた通り、この運動場は奥から手前に向かって傾斜していますので、2頭がプロレスを始めると、転がりながら我々の方にやってきます。
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途中で引っかかっても、またじゃれあっている内に転がり出します。
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そして最後は、我々がいるガラス面前まで転がってくることが何回もありました。
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どこに転がってくるのかわからないので、まるでピンボールみたいです(^^)。211.jpg
笹を食べるときは、2頭並んで食べることが多いです。212.jpg
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しばらくすると、繁殖の時期を迎えるために別々の部屋になるでしょうが、とても活発で笑顔がかわいいナイスカップルでした。
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※念のために、石排湾公園からの帰りについても紹介します。帰りのバス停ですが、道の反対側にあります。先ほどの案内地図ではB出入口とA出入口の間にあるように書いてありましたが、実際にはA出入口よりも先にあります。もし行かれる方はご注意下さい。
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これが帰りのバス停、"石排湾自然教育中心"です。
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バス停を少し通り過ぎて反対から撮ったところです。真ん中に見えるのが締切になっていたA出入口です。
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そして、タイパ島の臨時フェリーターミナルを利用される方は、一つ前のバス停が"澳門土木工程実験室"です。漢字よりも"L.E.C.M."のポルトガル語略字の方が覚えやすいかもしれません。一つ前のバス停の反対車線側にある下の写真の建物が目印になりそうです。
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先ほどの建物があるバス停を過ぎると、下の写真のようにトンネルのような風景が見えてきますので、往きと同様に降車ボタンを押して後部扉に移動しましょう。
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バスも大熊猫館の入場料も中国本土並みに安く、とても充実した2日間でした。是非また機会を見つけて行ってみたいと思いました。

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riepanda

こんにちは。
行き方も含めて紹介いただきありがとうございます。
今回外港から入ったら平日なのに入国に1時間強かかるという大幅な時間ロスがあり、次回はタイパから入ろうと思っているので参考にさせていただきます。
私は帰りは行きに降りたバス停横にある立派な門の向かいあたりにあるバス停から乗りました。おそらく利用されたバス停の1つ手前になるかと思います。

私が行った日は奥の運動場にいました。
心心が疲れていたのかまったり気味で、2頭でいる姿をあまり見ることはできませんでした。こうしてみると本当に仲良しさんです。心心も活発に動いていますね。
また2頭でいるうちに会いに行きたいです。

心心のお顔、すごく親しみがある顔ということに私も同感です!!
どっかで見たことがある顔だな…でも誰だろう…と心心に会って以来、頭の中に引っかかったままです。

あの飛行機ですが、ガイドブックによると「1987年にポルトガルからマカオに飛来し、帰路に墜落したザグレス号」だそうです。他に展示する場所がなく、ここに来たのでしょうか…。
by riepanda (2011-12-15 16:23) 

tochan

>riepandaさん
こんにちは♪ nice!&コメントありがとうございます。
外港の入国審査場では結構時間がかかったんですね。
私も初日は中国本土からの団体客と一緒になってしまい
タイパでも30分ぐらいかかりましたが、2日目は10分
かかるかかからないかで終了しました。

初日は、マカオ/香港永住者レーン、外交官等専用レーンと
我々外国人レーンの間に2列分ぐらいのすき間があったのを
変に思い、一番長い列でしたがすき間よりの列に並んで
いたのがラッキーでした。すき間のレーンが開放される
度に列が短くなったので、結果的に早く出られました。

展示していた飛行機の件も、情報ありがとうございます。
パンダしか調べてこなかったもので(^^;)。

出入国一つでも結構面倒ですが、私も是非2ショットが
見られる内にもう一度見に行きたいと思っています。

by tochan (2011-12-18 13:54) 

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